長崎県五島列島 新上五島町のみどころ
株式会社中本製麺のある五島列島は長崎市の西方100kmの東シナ海に位置し、5つの大きな島(福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島)を含む大小140余りの島々から構成されています。
5つの島のうち南側の3島が「下五島」、北側の2島とそれ以北が「上五島」と呼ばれ、行政区分としては【下五島】が「五島市」、【上五島】が「新上五島町」となっています。
中本製麺は本社および海産部が上五島の中通島に、福江工場・おっどん亭が下五島(五島市)の福江島にあります。
青い海と入り組んだ地形がおりなす風景が大変美しい五島列島。ここには豊かな自然に加え、遣唐使や倭寇、キリシタン等、幾多の歴史・文化遺産も数多く残っております。
特に教会については、51のカトリック教会が活動する日本でも有数の地域となっており、その厳粛で清楚なたたずまいは五島観光の一つとして脚光をあびています。
ユネスコ世界遺産を有する新上五島町
新上五島町(上五島)には、国指定重要文化財に指定されている「頭ヶ島教会」、「青砂ヶ浦教会」をはじめとする29の教会があります。
そして2018(平成30)年6月には、バーレーンで開催の第42回世界遺産委員会において、 新上五島町の構成資産「頭ヶ島の集落」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 が世界文化遺産に登録決定しました。
世界文化遺産の地「新上五島町」へ、ぜひ観光や海水浴にお出かけください。
上五島のみどころ
1.有川港・鯨賓館ミュージアム
五島列島・新上五島町の北の玄関口「有川港」。長崎港や佐世保港との間にフェリーや高速船が就航し、上五島地区の人流・物流機能の拠点として重要な港です。
ターミナルには、新上五島町の捕鯨の歴史を知ることができる「鯨賓館ミュージアム」、コンサートや映画上映が行われる「鯨賓館ホール」が併設されています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
2.海童神社
鯨のアゴ骨の鳥居で有名な海童神社。「十七日祭り」は、3年続けて決まった日に海で溺れ死ぬ者があり、神社の信託により石祠を建てて祭り、即席の「にわか芝居」などを奉納したのがはじまり。今では、7月の第4日曜日に町内会から寸劇や踊りを賑やかに披露する習慣になっています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
3.五島うどんの里
上五島の代表的な特産品「五島手延うどん」の魅力を満喫できるスポット。お食事処「うどん茶屋 遊麺三昧(ゆめざんまい)」や特産品がズラリと揃う「観光物産センター」も隣接し、電気自動車の急速充電器や観光案内所もあるので旅の休憩に最適な場所です。
【画像提供:長崎県観光連盟】
4.頭ヶ島教会
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつ、「頭ヶ島(かしらがしま)の集落」にある石造りの天主堂。新上五島町出身の建築士・鉄川与助の設計で、西日本で唯一、全国的にも極めて珍しい石造りの教会です。島内で切り出した石を丹念に積み上げた外観は重厚感にあふれている一方、堂内は天井や壁面などに花柄の装飾が施され華やいだ雰囲気に満ちています。頭ヶ島天主堂を見学される際は事前連絡が必要となりますので、皆様のご理解とご協力をお願いします。
【画像提供:長崎県観光連盟】
5.龍馬ゆかりの広場
(五島祈りの龍馬像)
新上五島町、中通島の頭ケ島に近い東側の海岸線に広場があり、龍馬像が立っています。1866(慶応2)年、長崎亀山社中の練習船「ワイル・ウエフ号」が五島沖で難破し、池内蔵太をはじめ12名の同志が若くして海へ散りました。遭難した場所を臨むこの広場で、龍馬像は仲間への鎮魂の想いを込めて今日も海を見つめ合掌しています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
6.旧鯛ノ浦教会
1881(明治14)年に設立された鯛ノ浦教会は、1979(昭和54)年に新聖堂が建てられ、すぐ裏の旧聖堂は現在図書館として利用されています。旧聖堂は木造瓦葺きの建物に浦上天主堂の被爆レンガを使った鐘塔が増設されており、内部の天井が非常に美しい建物です。1963(昭和38)年、地元出身の彫刻家:中田秀和氏がマリア像を制作寄贈し、信徒たちの労働奉仕によって作られたルルドがすぐ横にあります。緑の中に浮かぶ二つの白い像が印象的です。
【画像提供:長崎県観光連盟】
7.蛤浜海水浴場
白い砂浜と、遠浅でエメラルドグリーンの海が広がる光景は、一度見たら忘れられない抜群の美しさです。天候や時間で海の色は異なり、干潮と満潮によっていつも違う表情をしています。そして、周りを囲む深く静かな緑が海の碧さを際立たせています。
海水浴シーズンには小さい子を連れた家族や、透き通った碧い海を楽しみにきた人たちで賑わいます。
【画像提供:長崎県観光連盟】
8.青砂ヶ浦教会
五島列島の中通島北部に位置し、2001年(平成13年)に国の重要文化財に指定された赤レンガ造りの教会。石材は頭ヶ島、レンガは佐世保の早岐方面から搬入し、近くの海辺から信徒総出で荷揚げしたといわれ、相当な肉体労働だったと想像できます。入口の円柱やアーチなど随所に石材が用いられており、カラフルなステンドグラスや、入口上部の円形のバラ窓も幻想的な美しさを見せています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
9.矢堅目の夕陽(大根河原バス停)
曽根郷大根河原バス停は対岸の矢堅目を望む絶景スポット。ここから見える矢堅目の岩越しに沈む夕陽は大変素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。
矢堅崎先端の円錐型の奇石「矢堅目」(別名「トトロ岩」)と海と夕陽、そして複雑に入り組むリアス式海岸とが絶妙な配置になる場所で、上五島らしい変化に富んだ海岸線と、とろけるような夕陽のコントラストはまさに絶景です。
【画像提供:長崎県観光連盟】
10.赤ダキ断崖
かつてここが大規模な火山の噴出口であったことを今に残す断崖。独特の形状・色が異空間へと導きます。火山の地形ではホマーテ(臼状火山)に属し、番嶽(標高443m)と小番嶽(標高320m)の鞍部に玄武岩質の噴火丘があり、火口は北西に開いています。最高点は海抜143m。噴出時には直径およそ1㎞の基底面をもっていたものと推定されますが、南側は海食により著しく削られて、よく成層した火山砕屑物の見事な断面をあらわしています。
中本製麺本社工場は、このすぐ近くにあります。
11.大曾教会
教会の入り口にあるキリスト像が印象に残る教会で、長崎県指定有形文化財の一つです。
キリシタン禁教令厳しき頃、大村藩の外海地方から信仰の自由を求めて五島へ逃れた信徒が、明治12年(1879)大曽裏迫に天主堂を建立したのが当教会の始まり。旧教会は若松島の土井ノ浦に移築されています。現在の教会はレンガ造りの重層屋根構造。内部は3廊式でリブヴォールト天井をもち、外壁にはレンガの凹凸や色の違いを用いた装飾が行われています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
12.青方港
福岡県博多港とアクセスする五島列島中通島にある港です。博多から野母商船(のもしょうせん)のフェリー「太古」が着岸する170mのフェリー岸壁も築かれています。フェリー「太古」は、博多港から宇久島、小値賀島を経て青方に到着し、ここから奈留島を経由して下五島・福江港に至る航路を往復します。
近くには観音岳公園(岩家観音)があり、世界初の洋上石油備蓄基地を望むことができます。また野外ステージから見える、東シナ海に沈む夕日は絶景です。
13.中ノ浦教会
大正14(1925)年に建立された木造教会で、別名「水鏡の教会」と呼ばれます。その名の通り、風の無い満潮時には中ノ浦湾に優美な姿が映し出されます。木造教会では珍しい高い尖塔は昭和14年(1966)に増設されたものです。
メルヘンチックな外観と同様に、堂内も明るく華やいだ雰囲気に満ちています。列柱上部の白壁には五島特産の椿をモチーフにした装飾が施され。ピンク色の天井にも花柄が連続しています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
14.若松大橋
若松大橋は、西海国立公園・若松瀬戸に架かる全長522mのトラス橋です。
橋の両側には潮の香薫る守崎公園・上中島公園、海沿いの遊歩道等があり若松瀬戸と、瀬戸に映える大橋を一望することができます。上中島展望所、龍観山展望所からは、瀬戸には多くの入江や岬・大小の島々・透き通る海からなる大自然の中に、若松大橋を見ることができます。上五島最高の癒しの地です。
15.若松港
若松港は、下五島(五島市)の福江港から上五島へアクセスする港の1つです。五島旅客船が福江島・奈留島から定期船を運航しており、ここ若松港と、郷ノ首港、土井ノ浦港の3つの港に到着します。ここから新上五島町内各所への移動は車がないと厳しいため、帰りの港付近のレンタカー会社またはタクシー会社に相談されることを推奨します。
16.日島曲古墓群
若松島の先にある日島(ひのしま)に、1300年代前後から存在する古墓群。
石材の材質から本州から海を渡ってきたと思われる石塔群に、中世五島列島の歴史の浪漫が感じられ、とても壮観です。長崎県指定史跡にも指定され、日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」の構成文化財です。
17.アコウの大樹
奈良尾港から5分、奈良尾神社にある国指定天然記念物「アコウの大樹」です。
アコウは、アコギ、アコウノキなどとも呼び、亜熱帯地方に自生するクワ科のイチジク属の植物です。奈良尾神社のアコウ大樹は、樹齢600年を超え、幹回りは約12メートル、高さ約25メートルの大木です。神社の参道にそびえ立つあこう大樹は、地上7メートルのところから支柱根が二股に分かれており、参拝者は楽に通れる天然の「鳥居」にとなっています。
【画像提供:長崎県観光連盟】
18.奈良尾港
新上五島町の南の玄関口、奈良尾港。本土は長崎港や下五島(五島市)福江港からの高速船やフェリーが往来しています。
「頭ヶ島(かしらがしま)の集落」の世界遺産選定後は外国人観光客が増加しており、多言語表記案内板の需要が高まったことをうけて、案内板が4ヶ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)表記にリニューアルされました。
【画像提供:長崎県観光連盟】